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老人の戯言 2012.10.12

私を連れて行ってくれた彼は近所に住んでいた。
その彼が去年の暮れ突然亡くなった。

中学を卒業してすぐに自動車修理工として
町工場に勤めた。今では下田で一番大きな
修理工場になり、30人近くの会社となり、
彼はそこのナンバー2になっていた。

修理、車検だけでなく販売や保険もある。
彼は外交営業担当であり、席の温まる暇もなく
飛び歩いていた。それまで培ってきた車に対する
技術、知識に基づき、さらには人柄の良さが加わ
って営業担当となっていった。

そんな彼が私宅へ来たときそっと話した。
「俺、もしかしたらそのうち人工透析をするように
なるかもしれない。そしたら会社も辞めなきゃ
ならなくなる。」

昨年夏、彼を見掛けなくなったので奥さんに訊いたら
「今修善寺の大学病院に入っているの。」
11月頃また訊ねたら「3ヶ月入院してるけど、ここまま
入院してても仕様がないので、地元の病院に行きなさい
と先生から云われた。」

11月中旬彼宅に人が出入しているのでもしやと
思い私も訪ねた。彼は頭を右にしてベッドに横たわり、
力なく左手を差し出してきたので、私も左手で握手した。

「俺動けないんだよ」と言いながらも、もそもそして
なんとかベッドの上に起き上がって右手を差し出したので
私も右手とそして左手も添えて固く握手しなおした。
「頑張れよ」としか云えなかった。

病床待ちで2日ほど家に居て再入院した。
その後2週間ほどした12月に彼は亡くなった。

詳しい病名はわからないが内蔵がみなだめに
なってしまい手の打ちようがなくなっていたようだ。
寿命だったのだと私は思っている。
「死は一定」と仏教では説いていて、仏教信徒の
私は彼の成仏を願って塔婆供養をしてお経を
唱えるのみである。

今では蛸取りもタテ貝採りも遠い過去となったが、
人生にとって貴い経験であった。
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by sunnystep | 2012-10-12 08:25 | 親父のBlog
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